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クラボウ、大阪大学、信州大学、日本気象協会共同

運送業界向け熱中症リスク管理システム開発開始

2017年3月23日 (木)

サービス・商品クラボウは22日、国立大学法人大阪大学、国立大学法人信州大学、日本気象協会と共同で、熱中症予防対策に特化した「超局所リアルタイム熱中症リスク管理システム」とスマート衣料「Smartfit」(スマートフィット)の開発を開始すると発表した。5月から建設会社・運送会社協力のもと、200人規模のモニター調査を実施し、2018年度の実用化を目指す。

このリスク管理システムは、心拍センサーなどを備え付けたスマート衣料「スマートフィット」から作業者の心拍数や体表温度などの生体情報を取得し、気象情報や各地域での緊急搬送情報を融合した独自のアルゴリズムで解析した新指標をもとに、リアルタイムに熱中症のリスクを予測し、評価・管理するシステム。

取得したデータは、クラウドサーバーへ自動的に送信され、解析された結果を現場管理責任者と作業者個人にリアルタイムに伝達する。

今回の取り組みに賛同した、運送会社のサンワ、太陽商会のほか建設会社合わせて9社の協力のもと、5月から9月にかけて200人規模のモニター調査を実施。作業者にスマートフィットを着用してもらい実際の夏場の作業環境下でのデータ収集を行うとともに、着用者からの意見・要望なども取り入れる。

モニター調査で得られたデータをもとに、熱中症リスク評価アルゴリズムの高精度化を行うと同時に関連ビッグデータの集積を進め、18年度には建設、運送業界向けの超局所リアルタイム熱中症リスク管理システムの実用化を目指す。