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CEC、ETC活用した渋滞緩和支援システム

2017年3月29日 (水)

サービス・商品シーイーシー(CEC、東京都渋谷区)は29日、古野電気と共同で開発したETC利用クラウド型車両認識システム「CaoThrough」(カオ・スルー)をベースとした「物流最適化ソリューション」が、東京港大井コンテナ埠頭に採用され、同日からトライアル運用が開始されたと発表した。

東京港では、各ターミナルゲート前に並ぶコンテナ車両によって周辺道路で日々交通渋滞が発生しており、周辺道路の渋滞緩和のため、大井コンテナ埠頭に車両待機場を開設してコンテナ車両を一旦収容したうえで、車両の流入状況に応じてコンテナ車両をターミナルに送り出すシステムをトライアル運用する。

システムでは、車両の認識にはETC車載器とETC路側装置間の通信を、ドライバーの認識には事前配布された専用のドライバーズカードをそれぞれ活用し、車両の状況把握や誘導を行う。

CEC、ETC活用した渋滞緩和支援システム

(出所:シーイーシー)

具体的には、(1)車両待機場への入場時にコンテナ車両とドライバーを認識(2)ドライバーは発券機で整理券を受け取り、整理券で指定された場所で待機(3)ターミナル側の流入状況に応じてドライバー宛に退出指示のメールが配信され、コンテナ車両は待機場を退場(4)車両は、目的のターミナルゲートにて受付し、コンテナターミナルに入場(5)作業が終了した後ターミナルを退場――という流れ。

車両待機場・コンテナターミナルともETC路側装置を設置することで、埠頭全体の待機車両台数や待ち時間を把握し、専用ウェブページを通じて「見える化」する。これにより、コンテナターミナルの周辺道路の渋滞解消やドライバーの労働環境改善への寄与・運転負荷軽減などの効果が期待される。