ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱地所「ロジクロス厚木」竣工、三鷹倉庫が全棟利用

2017年3月31日 (金)
三菱地所「ロジクロス厚木」竣工、三鷹倉庫が全棟利用3(1)
空白

拠点・施設三菱地所は3月31日、神奈川県厚木市上落合で開発を進めていた地上4階建て・延床面積2万9900平方メートルのマルチテナント型物流施設「ロジクロス厚木」が竣工し、三鷹倉庫(大阪市生野区)と全棟利用の賃貸借契約を結んだと発表した。

新施設は1階に大型トラックが着車可能なトラックバースを2方面(L字型)に設置。貸付区画は最大3区画まで分割対応可能とし、9300平方メートル(2810坪)から利用できるように設計した。床荷重は1平方メートル1.5トンとし、梁下天井有効高5.5メートル以上、柱スパン10メートル以上を確保、全館LED対応と汎用性の高い仕様を取り入れた。

三菱地所「ロジクロス厚木」竣工、三鷹倉庫が全棟利用2(1)

また積載荷重3.5トンの荷物用エレベーター、積載荷重1.5トンのカゴ車・パレット兼用垂直搬送機を区画ごとに1-2基ずつ設置し、それぞれに喫煙室・休憩室・給湯室を設けたほか、トラックドライバーにも配慮し、専用のトイレ・喫煙室も配置した。

さらに、同社が再開発を進めている丸の内エリアのオフィスビル(JXビル)で使用していたOAフロアパネルを事務所に再利用し、環境に配慮。こうした職場環境に配慮した施設計画や環境配慮、BCP対策などの点が評価され、日本政策投資銀行から「DBJグリーンビルディング認証制度」で「極めて優れた環境・社会への配慮がなされたビル」として認証を取得した。

立地面では、厚木市を中心に都心部消費地への配送、圏央道・東名高速道路・国道129号線に接続しやすいのが特徴で、首都圏と関西・東海地方への配送が可能。新東名高速道路が2018年度に開通すると、さらに利便性が高まる。

三菱地所「ロジクロス厚木」竣工、三鷹倉庫が全棟利用(1)

従業員の確保しやすさについても、小田急小田原線愛甲石田駅から徒歩圏内となっているほか、路線バスが運行されていることから通勤利便性が高く、ドライバー用喫煙室、トイレなど実用性の高い設備を充実させるなど、職場環境の整備に努める計画とした。

三鷹倉庫は関西・首都圏エリアを中心に倉庫業を展開しており、一棟まるごと借り切ることで本業の倉庫業に加え、自社が貸主となるマルチテナント型物流施設として賃貸営業を行っているという。

三菱地所は今後、年間2件から4件の開発用地を取得し、高機能物流施設の開発に取り組む考え。

■計画概要
所在地:神奈川県厚木市上落合柳添231番1(地番)
敷地面積:1万4782平方メートル(4472坪)
延床面積:2万9900平方メートル(9045坪)
構造:柱・梁S造、地上4階建
設計・施工鴻池組
設計監理監修:三菱地所設計
用途:マルチテナント型物流施設(複数テナントによる分割利用が可能)
着工:2016年5月6日
竣工:2017年3月23日