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初開催の表彰作品に「手応え」

大和ハウス、物流データ活用コンテストの作品募集

2017年4月13日 (木)

イベントフレームワークスとYRPユビキタス・ネットワーキング研究所(東京都品川区)は13日、昨年に続き2回目となる「物流オープンデータ活用コンテスト」を開催すると発表した。28日から発表作品の募集を開始する。

昨年の初開催では、同社の想定を上回る質と件数の応募があったことから、募集エリアや提供データを増やして開催することを決めた。昨年の表彰作品のなかには、フレームワークスと同じ大和ハウスグループの物流会社・大和物流が強い関心を示し、導入に向けて検証準備を進めているものもあるという。

コンテストではフレームワークスの提供する物流、倉庫、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、人口統計といったデータをオープンデータとして公開し、これらを活用したアプリケーション、ウェブサービス、ガジェットといった作品を募る。今回は前回より公開するデータ量を増やすとともに、国内だけでなく米国・アジア・欧州へと募集対象エリアを拡大する。

物流のオープンデータは大和物流、Hacobu(東京都港区)が提供する、実際の物流トラックに搭載されたデジタルタコグラフから取得した走行記録を公開。物流トラックの実際の走行位置の情報を含め、コンテスト期間中は毎週更新する。

倉庫データは、フレームワークスの倉庫管理システム「iWMS」のデータを中心に、化粧品や靴のオンラインショッピングでの実際の倉庫出荷実績データを公開。大和ハウス工業がHEMS(家庭用ホームエネルギーマネジメントシステム)を通じて取得した戸建住宅の電力・ガス・水道使用量のデータを提供する。

人口統計には、マイクロベース(東京都千代田区)の男女別年齢人口、配偶関係・男女別15歳以上人口、世帯の種類・世帯人員別一般世帯数などをはじめとした18のメッシュ統計を公開する。

募集作品は「ビジネス」「AI」「研究」の3部門に分け、ビジネス部門では倉庫からの商品出荷、トラックによる輸配送、物流拠点の計画といった物流関連業務に役立つ作品を、AI部門ではAIや機械学習を使用し、今回公開するデータを用いたアプリなどを、研究部門では物流、倉庫、HEMS、人口統計のデータを活用した経済や交通などの調査研究レポートのほか、その調査・研究に役立つ作品をそれぞれ募集する。

応募期間は28日から9月27日までで、審査員長の坂村健氏(東洋大学情報連携学部INIAD学部長)、審査員の稲葉淳一氏(フレームワークス社長)、小笠原治氏(さくらインターネットフェロー)、浦川竜哉氏(大和ハウス工業常務執行役員建築事業担当)が作品を評価する。最優秀賞には賞金200万円(1作品)、優秀賞(4作品)は50万円、審査員特別賞10万円(10作品程度)が贈られる。

■特設サイト
http://contest.frameworxopendata.jp/