デサント、奈良のアパレル工場を移転し拡大

拠点・施設デサントは13日、子会社のデサントアパレル（大阪市天王寺区）が吉野工場の移転・建て替えを行い、同日竣工したと発表した。

吉野工場は、水着やランニングアイテムなど、ニット素材を中心とした幅広い製品を納期・生産ロット対応して生産している。新たに建設した工場は建屋面積2000平方メートルと旧工場の1.4倍となり、合わせてミシンの台数、縫製を担当するオペレーターの人員数を10％増強する。

水着やランニングアイテム、トレーニングウェアの短納期商品および別注商品など多品種小ロット商品の生産能力を拡充し、水着を指標として、1か月あたり10％の生産量拡大を見込んでいる。

また移転を機にアトリエ機能も拡充。アトリエには、型紙を作成するパタンナーが常駐し、サンプル品の型紙作成、裁断、縫製を一貫して行う。工場内にアトリエ機能を持つことにより、本生産の工程を考慮した縫製仕様の検討ができるほか、サンプルの作成に携わった上で生産を行うことが可能となり、より精度の高い商品を、スピードを上げて作成することができる。

大阪オフィスからのアクセスの利便性に優れるため本社の企画開発担当者との連携がしやすいこともあり、同工場のアトリエで、他の自社工場で生産する商品のサンプルの生産も担う。

■工場概要
名称 : デサントアパレル吉野工場
所在地 : 奈良県吉野郡大淀町福神3-31
敷地面積 : 3967平方メートル
建屋面積 : 2045平方メートル
構造 : S造2階建て
縫製設備台数：250台
人員数 : 49人