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愛知製鋼、燃費改善するトラック向け高強度板ばね用鋼

2017年4月17日 (月)

荷主トヨタ自動車グループの愛知製鋼は17日、軽量化・燃費を改善するトラック向け「高強度板ばね用鋼『AUP30NS』」を日本発条(ニッパツ)と共同開発したと発表した。

トラックのサスペンションに使用する板ばね用鋼は、車軸の位置決めと、タイヤから車体への衝撃を吸収する役割があることから優れた強度と粘り強さ(靭性)を必要としているが、従来は高強度化するために鋼の硬さを高めると、靭性が低下してしまうことが課題となっていた。

今回、ニッパツと共同開発した高強度板ばね用鋼は、優れた靭性を発揮する独自の成分設計と、鋼材製造から板ばね成形の課程でチタン炭窒化物を析出物の状態を制御し、組織の微細化を可能としたことにより、高い強度と現用鋼以上の靭性の両立を実現。これにより、重ね板ばねの枚数を減らすなどの軽量化も可能とした。