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スリランカごみ山崩落、JICAが追加援助物資

2017年4月19日 (水)

話題スリランカで死者・行方不明者59人と被害が拡大している廃棄物処分場のゴミ山崩落被害に対し、国際協力機構(JICA)は19日、同国政府からの支援要請を受けて救助隊向けの緊急援助物資を供与すると発表した。

崩落は同国コロンボ市北東部コロンナーワのミートタムッラで14日に発生。巨大なゴミ山が崩落し、周辺の村落にゴミが流れ込んだことで、死者29人、行方不明者30人、負傷者11人、被災者1059人(18日時点)へと被害が拡大している。

14日の崩落後、JICAはシンガポールの備蓄倉庫からテント、ポリタンク、発電機などの被災者向け緊急援助物資を発送した。要請のあった物資のうち、JICAシンガポール倉庫に備蓄していたものを空輸し、現地時間18日夜に到着したが、通関手続きにやや遅れが生じていたため、引き渡しは19日18時になる見通し。

JICAの備蓄倉庫では通常、被災者向けの救援物資を保管しているが、今回の崩落被害ではメタンガスが発生しているほか、救助隊が生存者や遺体を発見した場合の正確な位置を確認する手段も欠いているため、有害ガス検知器や高精度GPSといった救助隊向けの物資をJICAが日本で調達し、第2陣として送ることにしたという。

追加物資は19日に東京を出発した専門家が携行しており、20日未明には現地に到着する予定となっている。