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3月の貿易収支2か月連続増、対アジア輸出が過去最大

2017年4月20日 (木)

調査・データ財務省が20日発表した3月と2016年度の貿易統計(速報値)によると、3月は輸出入とも前年同月から増加したものの、対アジア輸出が過去最大となったことなどが寄与し、輸出額が輸入額を上回り、2か月連続の黒字となった。

輸出は自動車の部分品、化学光学機器、鉄鋼などが増加。輸出額は7兆2291億円(前年同月比12%増)で4か月連続の増加となった。輸入は原油、石炭、石油製品がいずれも増加率が4割を超え、6兆6144億円(15.8%増)で3か月連続の増加だった。輸出入収支は6147億円で前年に比べ17.5%減少したものの2か月連続の黒字。

対米貿易は自動車の部分品、原動機が増加したほか、音響・映像機器の部分品が倍増し、輸出額が3.5%増加。輸入も液化石油ガス、穀物類、石炭が増加し、7250億円(16.3%増)で2か月ぶりに増加となった。

対アジアでは化学光学機器、鉄鋼、電気回路などの機器が増加に寄与し、3兆8603億円(16.3%増)で過去最大となった。輸入額は通信機、有機化合物、半導体など電子部品が増加し2か月ぶりの増加となる3兆2172億円(10.5%増)だった。

対中国は、輸出が1兆2995億円(16.4%増)で3月としては過去最大となった。化学光学機器、自動車の部分品、電気回路などの機器が増加に寄与した。輸入は1兆6193億円(10.3%増)で2か月ぶりの増加。通信機、音響映像機器、衣類・同附属品などが増加した。

一方2016年度は、輸出が71兆6247億円(前年同期比3.5%減)、輸入が67兆5179億円(10.2%減)となり、通年に続き、年度で見ても6年ぶりの黒字だった。