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物流連懇談会

ニチレイロジ・松田社長が「コールドチェーン物流」講演

2017年4月24日 (月)
空白

ロジスティクス日本物流団体連合会(物流連)はこのほど、11回目の「物流連懇談会」を18日に開催したと発表した。

会員企業の代表者や幹部など90人が参加した今回は、物流連理事のニチレイロジグループ本社松田浩社長が「コールドチェーンの役割と今後の展望」と題した講演を行った。

松田社長は、「コールドチェーンの果たした役割」として、日本のコールドチェーン物流が、高度成長期に冷蔵庫などの家電製品の急激な普及や、国民の動物性タンパク質の摂取量の増加に伴い、一人当たりのGDP伸び(この間11倍)と軌を一つにして発展してきたことについて、冷蔵倉庫設備能力増加推移などの具体的数字を示して説明。

この間の流通面では、チェーンストア、スーパーの出現、急速な成長に伴い、コールドチェーン流通の合理化、物流の高度化が進んでいったことについて、そのビジネスモデルを示して紹介した。

また、ニチレイロジグループ本社が1945年の日本冷蔵創業から、南極観測隊宗谷の昭和基地での越冬食プロジェクトに参加したこと、冷凍食品の普及を通じさまざまな顧客要請に対応してきたことを話した。

このほか今後の展望として、農水省が進めている農水畜産物の輸出拡大、ASEAN、中国など海外の低温物流需要拡大が見込まれることを示し、ドライバー、荷役作業員の労働力不足問題で、コストアップが懸念されることを指摘。

これに対し、業界をあげた環境対応、ダイバーシティの推進、モーダルシフトの活用や顧客課題の解決を目指した物流機能の拡張などを今後も推進していく必要があることを強調した。