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常石造船、6万3700トン型省エネ船進水

2017年4月26日 (水)

荷主常石造船(広島県福山市)は25日、新たに開発した風圧抵抗を低減する新技術「AEROLINE」(エアロライン)を搭載した、6万3700トン型ばら積み貨物船「TESS64 AEROLINE」 が常石工場第一船台で進水したと発表した。

同船は、累計竣工数400隻を超える「TESSシリーズ」のプレミアム船型。エアロラインは、風圧抵抗を低減する新技術で、従来の建造船と異なる風圧抵抗の少ないスレンダーロングタイプの居住区形状と、新たに開発した船首上部の流線形状とを組み合わせ、風圧抵抗を10%削減する。船首上部の形状に丸みをもたせた、流線型のデザインとなっている。

このほか、補機熱回収ユニットなどにより、低振動で推進効率を高めたプロペラ、船外から空気を直接取り入れエンジンの燃焼効率を向上するシステムを採用。抵抗の少ない船体形状に加え、独自の省エネ技術と電子制御エンジンを搭載することで燃費性能を高め、従来のTESS58型と比べ燃費効率が20%向上している。

■主要目
船種:6万3700MT型ばら積み貨物船
長さ:200メートル未満
船幅:32.26メートル
深さ:18.6メートル
総トン数3万6000トン
主機:MAN-B&W 6S50ME-B9.5
航海速力:13.8ノット