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運輸局が調査結果公表

9割弱が運転者不足、東北のトラック運送事業者

2017年4月27日 (木)

国内物流業界で人材不足が深刻さを増しているのを受け、東北運輸局は管内のトラック運送事業社185社(回答135社)の人材確保状況を調査し、27日結果を公表した。調査結果によると、東北のトラック事業者の88%で運転者が不足しており、小規模事業所ほど高年齢化が顕著な傾向にあることがわかった。

運送事業者に所属する運転者の年齢構成は40-50代が61.4%で最も多く、女性運転者の割合は2.8%だった。2014年度から16年度にかけて高校新卒採用を行った事業者は4社に1社の割合で、これらの事業者が行った採用活動は「高校への直接訪問」が最も多かった。採用時は「荷役作業」や「乗務補助」に従事していることや、半数の事業者が中型・大型免許取得に費用を支援していることが判明した。

また、直近1年の間に女性運転者を採用した事業者は28%にとどまった。今後は若年層、女性を積極的に採用したいという意見がある一方、採用に対し困難を感じるとする意見も多数あり・新免許(準中型)制度の運転者採用に与える影響としては、期待する意見が4割、効果がないとする意見が2割となった。