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商船三井決算、不定期船回復基調で最終黒字回復

2017年4月28日 (金)

話題商船三井が4月28日に発表した前3月期決算は、売上高が12.1%の減収(前期比)となったものの、コンテナ船事業で北米航路を中心に積高が増え、空コンテナ回送コストを削減できた効果もあったとして営業利益が10.1%増加した。最終損益は16年3月期の大幅赤字(1704億4700万円)から改善し、52億5700万円の黒字を回復した。

コンテナ船事業は北米航路を中心に年間契約運賃が大幅に下落したことを受けて厳しい事業環境が継続。部門売上が13.7%のマイナス、金額にして986億円減少し、部門経常損益も16年3月期に計上した298億円の赤字からさらに30億円悪化し、328億円の損失となった。

最も売上の大きい不定期専用船事業は、16年秋口以降、ブラジル主要港からの堅調な鉄鉱石出荷、北米産穀物の出荷増加などを追い風に再び上昇に転じ、ほぼ回復基調を維持。原油船市況は期中で大きく変動した。事業全体の通期平均は高騰した16年3月期を下回ったものの、堅調さを維持した。

今期は売上高1兆6100億円、営業損益90億円、経常損益220億円、最終損益100億円を見込む。

■2017年3月期

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
1,504,373-12.1%
営業利益
2,55810.1%0.2%
経常利益
25,426-29.9%1.7%
最終利益
5,257--0.3%