ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ヤマトHD決算、労働需給のひっ迫受け利益半減

2017年4月28日 (金)

ロジスティクスヤマトホールディングスが4月28日に発表した2017年3月期決算は、営業利益が340億円と16年3月期のほぼ半分の水準まで減少し、グループ内の労働環境改善やそれに伴う外部委託コストの増加が重くなったことで経常利益、最終利益もそれぞれ半減した。

中核の宅配(デリバリー)事業は、昨今のEコマース市場の急激な拡大を背景にスピード感のある配送需要が伸び、宅急便の取り扱い個数は7.9%増の18億6700万個まで増加、売り上げも3.5%増の1兆1510億2800万円となった。

ただ、労働需給がひっ迫する中、サービス品質の維持を図るために「外部戦力を含めた人的コストの増加」や「新たに認識した労働時間に対する一時金計上」が利益を圧迫し、部門利益は85.2%減の56億3800万円と縮小した。

今期は売上高1兆4700億円、営業利益300億円、経常利益300億円、最終利益170億円を見込む。

■2017年3月期

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
1,466,8523.6%
営業利益
34,885-49.1%2.4%
経常利益
34,884-49.8%2.4%
最終利益
18,053-54.2%1.2%