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マースク取締役会、ハンブルク・スド買収を承認

2017年4月28日 (金)

M&AA.P.モラー・マースクは28日、同社傘下でコンテナ船世界最大手のマースクラインがドイツのハンブルク・スドを買収することについて、マースクラインとハンブルク・スドの親会社であるOetkerグループの取締役会が承認したと発表した。

マースクラインはハンブルグ・スドを37億ユーロ(4468億円)で取得する計画で、シンジケートローンファシリティを通じて買収資金を調達。買収効果として、買収から2年後をメドに年間3億5000万ドルから4億ドルの相乗効果を生み出せると判断した。

買収後もハンブルク・スドはこれまでのブランドを維持するが、両社のネットワークを統合することで、便数の増加や輸送時間の短縮といった統合メリットを見込む。また、マースク傘下の港湾ターミナル運営会社、APMターミナルは特に南米で行われた多くの投資について恩恵を受ける見込み。

マースクはこの買収でコンテナ輸送力が390万TEUへと拡大し、世界シェアも18.7%を達成、トップシェアのポジションを強化する。運航コンテナ船の隻数は743隻に増加する。