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日新決算、物流低調も旅行・不動産でカバー

2017年5月9日 (火)

ロジスティクス日新が9日発表した2017年3月期決算は、主力の物流事業が減収減益となったものの旅行・不動産事業でカバーし、16年3月期並みの営業利益(0.4%増)を確保した。

完成車の海外現地生産が進んだ影響で日本からの輸出が伸びず、海上貨物の売り上げが減少。米州、アジア向けを中心とした自動車部品、化学品、プラント関連の輸出取り扱い、食品関連、建設資材の輸入取り扱いは回復した。

航空貨物は北米向け自動車イベント関連、中国、アジア向け自動車部品、電子デバイス、雑貨、設備機械のスポット案件の輸出取り扱いが増加し、取り扱い重量は前年を上回った。食品関連、医薬品の輸入扱いも堅調に推移したが、航空運賃燃油サーチャージの下落が売上に影響を及ぼした。

国内倉庫は雑貨、食品関連などの輸入品の保管取り扱いが増え、港湾関連では横浜港でのコンテナ・ターミナルの集約効果と、アジアの新規航路開設により取り扱いが増加した。

米州では、米国とカナダの自動車関連貨物が堅調に推移、メキシコで倉庫業務、設備輸送案件の新規受注が収益に貢献した。欧州では英国の自動車部品集配業務が堅調だったほか、ポーランドの配送センターを増床し、好調に推移した。アジアでは、ベトナムが好調に推移するも、ほかの新興国の通貨安が響き、収益が減少した。中国では、航空輸入取り扱いや内需品の倉庫保管業務、国内配送業務などが伸長したものの、航空輸出の収益は低調に推移した。

■2017年3月期

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
201,209-0.2%
営業利益
5,6070.4%2.8%
経常利益
6,2666.4%3.1%
最終利益
4,45739.5%2.2%