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山九決算、物流・機工ともに好調で売上5000億円突破

2017年5月10日 (水)

ロジスティクス山九が10日発表した2017年3月期決算は、主力の物流と機工事業がともに好調だったことを受け、増収増益となった。売上高は4.2%の増収(前期比)で5000億円を突破し、5100億円を記録。営業利益も11.4%伸ばした。

売り上げの51%を占める物流事業は、国内外で受託する構内作業が単価ダウン、設備休止、操業度低下に見舞われ、国際物流も設備関連輸送と輸出入の取り扱いが低調に推移し、マイナス要因となった。しかし港湾事業で国内コンテナ取扱量が年間を通じて好調に推移し、これに伴って倉庫作業や輸出付帯作業も増加。3PL事業で新たに開始した店舗向け配送の作業量も増えたことから、物流事業全体では増収増益となった。売上高は2598億9400万円(1.1%増)、営業利益は75億5700万円(13.5%増)。

機工事業は国内石油・石化構内設備の大型定期修理工事がメジャー年だったことから保全工事量が増加し、完全子会社化した山九重機工の収益も寄与、売上高2258億5700万円(7.9%増)、営業利益182億1400万円(14.6%増)となった。

今期は大型定期修理工事マイナー年の減少分を年央から本格化する設備工事関連で吸収する計画で、全体の業績見通しは売上高5050億円、営業利益255億円、最終利益168億円を見込む。

■2017年3月期

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
510,0274.2%
営業利益
27,08611.4%5.3%
経常利益
28,06635.5%5.5%
最終利益
18,20841.0%3.6%