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CRE、埼玉・新座市で2.5万m2の物流施設竣工

2017年5月10日 (水)
空白

拠点・施設シーアールイー(CRE)は9日、埼玉県新座市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジスクエア新座」を4月28日に竣工したと発表した。

この施設は、竣工に先立ち入居率100%となっており、KADOKAWAグループの物流会社であるビルディング・ブックセンターの物流拠点として5月1日から稼働している。

関越自動車道「所沢」ICから2キロに位置し、川越街道、浦和所沢バイパスへのアクセスが容易となっている。JR貨物の新座貨物ターミナル駅が開発地から3キロと近く、モーダルシフトにも適している。

建物は1万5372平方メートルの敷地に地上4階建て、延床面積2万5886平方メートルで、倉庫部分はワンフロア2500坪の3層、一部中二階フロアをオフィス関連スペースとして設け、マルチテナント型施設として複数テナントへの分割賃貸の対応も考慮した設計とした。

場内出入口は入口専用、出口専用の計2か所のゲートを設け、敷地内車両動線をワンウェイにすることにより、場内車両渋滞や接触事故防止に配慮している。

倉庫は、床荷重1平方メートルあたり1.5トン、有効高さは各階6メートル以上、平均照度は300ルクス以上、荷物用エレベーター(4.1トン)を計4基設置し、幅広く庫内オペレーション、入出庫オペレーションに対応する。

また、将来的なオペレーション変更時の対応も想定し、垂直搬送機やドックレベラーの増設に対する構造対応、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペースの確保、事務所の増床を想定した法的な対応など、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応が出来る仕様となっている。

倉庫内の防火区画壁には、倉庫業法で定められた壁強度を持つ耐火断熱パネルを採用。耐火断熱パネルは、法令で定められた耐火性能を満足させつつ、マイナス10度帯までの冷蔵冷凍倉庫の間仕切り壁として使用する事も可能で、入居テナントの冷蔵冷凍設備導入時のイニシャルコスト圧縮や、外壁のサンドイッチパネルとともに冷暖房設備設置時の熱負荷を低減する。

さらに耐火断熱パネルは従来の軽量気泡コンクリート(ALC)や軽量鉄骨造の防火区画壁と比較して耐震性能が向上しており、同社開発物件の標準装備である緊急地震速報システムの導入、AEDの設置や耐震型設備配管の採用などと合わせて、入居テナントのBCPに配慮した。

環境対策には、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した施設として「CASBEE埼玉県」のAランク認証、BELSの最高ランクである5つ星評価を取得している。

■「ロジスクエア新座」の概要
所在地:埼玉県新座市中野1
敷地面積:1万5372.46平方メートル(4650.16坪)
建築面積:8736.93平方メートル(2642.92坪)
延床面積:2万5886.31平方メートル(7830.60坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造:柱鉄筋コンクリート造+梁鉄骨造(4階のみ柱鉄骨造)
規模:地上4階建て(倉庫部分3層)