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丸全昭和運輸、前3月期決算で念願の売上1000億円超

2017年5月11日 (木)

ロジスティクス丸全昭和運輸は、11日発表した2017年3月期連結決算で「念願の」売上高1000億円を超えた。住宅資材の新規3PL業務の開始、日用雑貨の業務拡大による取り扱い増加、電力機器メーカーの構内作業の増加で売上高は前期比4.9%増の1048億2400万円、営業利益55億5500万円(4.9%増)、最終利益44億2000万円(11.1%増)となった。

主力の物流事業は売上高が6.5%増の887億4100万円、営業利益は9.1%増の42億5600万円。住宅資材の新規3PL案件の受注や日用雑貨、非鉄金属の取り扱いが増加。関西地区では樹脂製品や住宅設備、日用雑貨が伸びた。トラック運送事業は関東で鉄鋼や化成品関連、事業所移転案件の取り扱いが減少したものの、事業全体では大幅な増収となった。

港湾運送は関東で輸出向けの建設機械や穀物類、住宅建材の輸入取り扱いが減少、工業用バネや青果物の輸入、中東、東南アジア向けのプラント案件は増加した。中部では太陽光パネルの輸出が減少したものの、沿岸荷役作業が増え、港湾運送事業全体では増収を確保した。倉庫業は関東地区では建設機械、非鉄金属や政府米の取り扱いが減少、住宅資材の新規3PL案件の受注、日用雑貨の契約形態の見直しでカバーし、増収となった。

鉄道利用運送は化成品の減少を住宅資材や農業用器具の取り扱い増で補い増収。その他の物流附帯事業は微増収だった。

今期は「一昨年から取り組んでいる電子部品関連の取り扱い拡大に向けて注力」し、3PLとグローバル物流の拡大、M&Aによる業容拡大を図るとともに、長時間労働対策や人手不足による人員確保などの課題解消に取り組む。これらにより、売上高1090億円、営業利益58億円、最終利益44億円を見込む。

■2017年3月期

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
104,8244.9%
営業利益
5,5554.9%5.3%
経常利益
6,1494.9%5.9%
最終利益
4,42011.1%4.2%