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センコーGH決算、既存客の物量減響き営業益2.4%減

2017年5月11日 (木)

ロジスティクスセンコーグループホールディングスが11日に発表した2017年3月期決算は、積極的な拠点開設とM&Aで4.9%の増収となったものの、既存顧客の物量減が影響し、営業利益が前年同期比2.4%減の170億8100万円となった。

国内では16年4月に百貨店納品代行などのファッション物流事業を手掛ける「アクロストランスポート」を連結化。5月にインポート向け物流サービスを提供する「成田ファッションロジスティクスセンターII」(千葉県富里市)、8月には大手GMSの西関東エリア店舗向けの業務を行う「西関東LC(ロジスティクスセンター)」(神奈川県愛川町)、11月には首都圏向けの業務を行う「加須PDセンター」(埼玉県加須市)、17年1月には大手ドラッグストア向けの業務を行う「日野物流センター」(東京都日野市)――などの大型物流拠点をそれぞれ稼働させた。

海外では16年8月にケンタッキー物流センター(米国ケンタッキー州)に冷凍倉庫などを増設し、10月にはミャンマーへ初進出、3温度帯の物流センターを稼働させた。

また生産体制の強化として、自社車両勢力の増強を図るとともに、環境負荷低減とドライバー不足に対応したモーダルシフトを推進。10月には同社の交通安全研修施設「クレフィール湖東」内に大型自動車の指定教習所を開設し、ドライバーの確保と育成体制を強化した。

さらに、財務の健全性を確保する取り組みとして9月にセンコー・アセットマネジメントが運用する不動産投資法人(私募リート)に保有物流センター7物件を譲渡し、調達資金を新たな物流センター建設などに活用した。

今期は売上高5000億円(9.8%増)、営業利益180億円(5.4%増)、最終利益99億円(10.6%増)を見込む。

■2017年3月期

期初からの累計実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
455,4354.9%
営業利益
17,081-2.4%3.8%
経常利益
17,3010.7%3.8%
最終利益
8,9504.8%2.0%