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資生堂、市場対応力強化へPSI計画システム導入

2017年5月11日 (木)

サービス・商品資生堂は、需要予測から出荷計画、在庫計画、補充計画までを一貫管理する国内向けのPSI(生産、販売、在庫)計画システムを導入した。

資生堂では「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、グローバルな視点でサプライチェーン戦略の構築を進めている。SCMで重要となる需要予測・供給計画プロセスのグローバル化に向け、商品供給体制の再編に取り組むなか、これまで活用していた需給管理システムでは、商品カテゴリ別に適正在庫水準の設定や月次での需要予測、複数のシステムからのデータ収集を手作業で行っている点に課題があった。

これらを解決するため2014年に企画検討を開始し、PSI計画システムで実績持つ新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)をITパートナーとして選定。パッケージソフトウェアに、JDAソフトウェアの「JDA Demand & Fulfillment」を採用した。15年2月にスタートした国内PSI計画システムの導入プロジェクトでは、NSSOLが、資生堂の業務部門の要望などをもとに、ユーザーインタフェースを中心とした改良を行い、業務実態にあわせた利便性の高いシステムを16年3月に導入した。

新しいシステムの業務適用により、過去の出荷実績に対する季節性やトレンドを考慮した高度な統計予測モデルの活用、旬別の需要予測、統計的な1品別の適正安全在庫水準の設定、店頭販売水準の変化照会機能などが実現し、在庫抑制に対して導入初期段階の成果が得られた。

また、定番商品では需要予測業務が高精度・自動化されたことにより、難易度の高い新製品の需要予測などに担当者が集中できるようになった。