ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三井不動産、物流施設開発に参入、第一弾は市川塩浜PJ

2012年3月19日 (月)
市川塩浜プロジェクトの完成イメージ

市川塩浜プロジェクトの完成イメージ

話題三井不動産は19日、GLプロパティーズ(東京都港区)と共同で、千葉県市川市に大型マルチテナント型物流施設「市川塩浜プロジェクト(仮称)」の開発に着手したと発表した。三井不動産としては初めての「先進的な賃貸物流施設」の開発事業となる。

 

同社ではこのプロジェクトを機に、4月1日付で商業施設本部内に物流施設事業部を新設し「商業施設やオフィスビルの顧客基盤を活かした物流施設の開発を推進していく」としている。

 

市川塩浜プロジェクトは、GLプロパティーズと三井不動産が共同出資する特定目的会社が事業主体となり、GLプロパティーズと三井不動産はプロジェクトマネジメント業務を行う。

 

計画地は、首都高湾岸線「千鳥町IC」に近く、JR京葉線・市川塩浜駅徒歩圏に位置しており、周辺は物流施設が多く集積。2015年度には東京外郭環状道路・高谷JCTが新たに開通する計画となっており、埼玉県内部へのアクセスが飛躍的に向上する見込み。

 

三井不動産では、Eコマースの伸長、即日配送といった消費行動の変化に伴い、機能的な物流施設のニーズが高まっていることから、こうしたニーズに対応するため、利便性の高いエリアで最新設備を導入した大型の物流施設を開発するとしている。

 

5万3000平方メートルの敷地に延床面積12万1000平方メートルの大型マルチテナント型物流施設を建設。建物は、災害時での入居テナントのBCP対応をサポートするため、免震構造の採用、バックアップ電源の導入、電気室の高潮対策など、従来の物流施設の機能を進化させた先進的な物流施設となる。環境への配慮として、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)のAクラス認証取得を目指す。

 

9月に着工し、2013年9月の竣工を目指す。

 

■市川塩浜プロジェクト(仮称)の計画概要
所在地:千葉県市川市塩浜1丁目
敷地面積:5万2921平方メートル
延床面積:約12万1000平方メートル
構造:地上5階建て
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2012年9月
竣工:2013年9月