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NTTロジスコが取組む物流センター改善3事例

2017年5月23日 (火)
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拠点・施設エヌ・ティ・ティ・ロジスコ(NTTロジスコ)は23日、物流センター改善報告会を4月27日・28日に開催したと発表した。

同社グループでは、サービス品質・生産性向上のため、日頃からトヨタ生産方式の手法をベースとした2S・改善活動や日次収支管理、レイバーコントロールの徹底に取り組んでおり、活動の成果を年に2回報告している。今回は全国の物流センターから選抜された18チームが参加した。

「優良3チーム」として選ばれたうち、工事材料品を取り扱う「Aチーム」は、商品に品名や商品コードの表示がなく類似品も多いなか、商品の判別ポイントを解説した画像をタブレット端末に表示させる仕組を構築したことにより、検品作業が標準化され、高品質な作業が誰にでもできるようにした。

さらに ロケーション番号の表示について、段毎に色を変えたり、格納時にスキャンするバーコードの位置を変更するなど、ヒューマンエラーを防止する工夫を行ったことにより、入荷作業時のハンディターミナルでの棚番号の読み間違えを削減し品質を向上させる改善を行った。

医療機器を扱う「Bチーム」は、商品によりさまざまな流通加工を施すことが求められる作業のなかで、商品ごとに作業手順書を探すことで時間を要していたが、各作業台に設置されたディスプレイに作業仕様や注意事項を表示できる仕組を構築したことにより、生産性と品質を向上させた。

加えてペーパー管理をしていた作業記録をシステムで自動記録できる仕組みにし、作業記録をデータ管理することで手書き・転記のムダを無くし作業の効率化を図ったことにより生産性を高めた。

通販商品を扱う「Cチーム」は、商品の再生作業ラインの整流化を図り、再生待ち商品の滞留を解消。併せて、情報の一元管理を行い、保管効率と生産性を向上させた。また、複数フロアにまたがって実施していた返品作業を1フロアで実施できるように作業場所の集約を行ったことで、倉庫内での搬送回数が減少し、稼働を削減した。

同社は、今回評価した改善手法を全社に水平展開していくとともに、トヨタ生産方式の手法をベースとした2S・改善活動を進化・定着させ、改善活動を推進していく。