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JMU、規制緩和先取り全長335mまで大型化したVLCC

2017年6月7日 (水)
空白

荷主ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は7日、熊本県長洲町の有明事業所で建造していた、ティーアンドエムマリタイム社向けスーパーマラッカマックス型VLCC「タカサゴ」を引渡したと発表した。

同船はマラッカマックス型VLCCの後継として開発された、スーパーマラッカマックス型VLCCの2番船。国内港湾規制緩和に先取り、全長を335メートルに大型化してクラス最大級のカーゴタンク容積を実現した一方、最新の解析技術による船型改良、高効率舵の採用、サーフバルブ、ALVフィンといった省エネ付加物を採用し、シリーズ前船を上回るパフォーマンスを達成している。

加えて、G型電子制御エンジンの採用や、排熱回収システム、低摩擦塗料など低燃費性能を高めたほか、推進性能面ではレッジバウと呼ばれる船首形状を採用することで実海域での波浪中の船速低下軽減を図った。また、新騒音コードとIMO塗装性能基準(PSPC)を適用し、省エネルギーと環境への配慮を両立させている。

■本船概要
主要寸法:全長335メートル×幅60メートル×深さ29メートル×喫水21.042メートル
載貨重量:31万3989トン
総トン数:16万2797トン
主機関:MAN B&W 7G80ME-C9.2
航海速力:15.8ノット
定員:27人
船級:NK
船籍:パナマ