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ゼポ・データマイン調べ

アジア発米国向けコンテナ、単月ベースで過去最高

2017年6月7日 (水)
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調査・データゼポ・データマイン(米国マイアミ)のまとめによると、5月にアジア10か国から米国へ向かった海上コンテナの合計は、単月として過去最高の135万個を記録し、前年5月の実績を7.7%上回った。4月も前年同月比で11%増えており、1月から5月の累計輸送量は5%増の603万TEUとなった。

また、世界各国から米国へ向かった5月のコンテナ輸送量は前年同月比7.0%増の194万個となり、同月中に米国へ向かって積み込まれたコンテナの7割(69.6%)をアジア10か国発が占めた。

10か国の内訳は、「アジア発米国向け」の63%を占めた中国発が前年5月より9%増え、1−5月累計でも6%増と増加基調にある。中国に続いて多かったのが韓国発で単月6%増、1-5月累計0.3%減となった。同国発のコンテナ輸送は近隣国から同国で積み替えて米国に向かう「トランシップ貨物」の比率が他告発より高いが、5月は中国・日本・ベトナム発韓国トランシップの貨物量は横ばいで、インドネシア発が24%の伸びとなった。

シンガポール発はアジア10か国中の5位で、15か月連続のマイナス。減少幅も22%と大きく、1-5月累計の増減は14%減となった。また、マレーシア発(10位)も25%減と大きく落ち込んだ。

一方、伸び率が大きかったのは6位のベトナム発(42%増)、7位の日本発(18%増、直航分のみ)、8位のインド発(28%増)、9位のタイ発(39%増)――などで、日本発は7か月連続のプラスを記録した。日本発の韓国トランシップ分は、前年比で見ると横ばいだったが、前月比では40%増と大きな伸びを示した。

品目別では、家具類が16%増で全体の18%を占めたほか、機械類8%、プラスチック5%増、自動車関連7%増などが好調に推移。電子電機が横ばい、鉄鋼製品4%減、履物3%減と減少した品目もあるが、アパレル4%増、ゴム製品7%増、玩具5%増など、上位10品目合わせた伸び率は7%となった。米国向けコンテナ貨物に占める上位10品目のシェアは63%増えた。