ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

双日、タイ業務用食品卸の株式取得し事業参入

2017年6月14日 (水)

荷主双日は、タイで缶詰の卸販売やケータリングなどの外食産業向けに食品を短納期で配送する業務用食品卸会社の株式43%を取得し、同国で業務用食品卸事業に参入する。

同社が出資するのはタイの大手缶詰製造会社「ピース・カニング」傘下の「エフビー・フードサービス」(FBフードサービス)で、同時に金融資産運用会社のフィナンサ・キャピタルもFBフードサービスの株式を6%取得する。

FBフードサービスは、PCC製缶詰の卸販売、ホテル、レストラン、ケータリングなどの外食産業向けに多な食品を短納期で配送する業務用食品卸事業を展開しており、顧客需要に合わせて畜肉、水産品、野菜といった食材を一次・二次加工できる設備を持つ。これらによって卸売から食材加工までを一元的に短納期で提供できる強みを活かしたビジネスが特徴だ。

一方、双日はベトナム子会社で大手食品卸の「フン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング」を通じ、ASEANで食品卸事業の運営経験を蓄えてきた。今後はFBフードサービスにセントラルキッチン事業を追加し、ほかの卸事業者と差別化を図りながら、2020年に売上高100億円を目指す。

FBフードサービスは双日食料のノウハウを活用した食材調達の多様化、ベトナムで日配惣菜製造、畜肉加工事業を双日グループと共同で展開している日東ベスト(山形県寒河江市)からの技術支援を受け、高度な食品加工機能を備えて食材の一次・二次加工事業を強化、拡大していく。

また、フィナンサ・キャピタルはタイで未公開株式への株式投資を拡大させており、今回の株式取得を機にFBフードサービスの成長に向けて助言と支援を行う。