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小池都知事、豊洲市場の総合物流拠点化表明

2017年6月20日 (火)

フード東京都の小池百合子知事は20日記者会見し、中央卸売市場機能を豊洲へ移転するとともに、同市場に総合物流拠点としての機能を持たせると表明した。現在の築地市場跡地は2020年東京オリンピック・パラリンピックの輸送拠点に利用した後、「食のテーマパーク」として活用する。

昨年11月を予定していた豊洲移転問題は、築地と豊洲両方を活用する知事の判断によって、都心に広大な総合物流拠点という“副産物”を生み出す結果となった。

小池氏は、豊洲市場が持つ冷凍冷蔵・加工などの機能を強化し「ITを活用するユビキタス社会の物流、総合物流拠点となる中央卸売市場」として活用する考えを示し、問題となっていた地下水の汚染については専門家会議が指摘した管理システムを柱とする安全対策を講じた上で「豊洲市場を活かすべき」と述べた。

築地・豊洲のどちらかを売却するのでなく、両方を活かしていくためには、赤字となる市場キャッシュフローへの対処が必要になることから、単純な移転で終わらせずに需要の見込める総合物流拠点として活用することによって、豊洲の収益性を高める考え。