ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

人手不足に対応、40%の省人化を実現

パルシステム、八王子センターに新仕分けシステム導入

2017年6月21日 (水)
空白

拠点・施設パルシステム生活協同組合連合は20日、物流機能を担う八王子センター(東京都八王子市)に新たな仕分けシステムを導入したと発表した。

新システムは、中長期的な利用組合員数や取り扱いアイテム数の増加に対応することなどを目的に導入。常温管理される商品群が対象で、比較的注文数の少ない日用雑貨や離乳食など1400アイテム(SKU)を仕分ける。仕分けられた商品は、パルシステムの全エリアへ届けられ、現在1日あたり2万世帯、2万5000点の商品を処理している。

人材確保の悩みを解消するため、新システムではこれまでと比較して大幅な自動化を実現した。人時生産性は、既存システムに比べ50%上昇、入荷された商品を一時保管する入庫作業に限れば2.6倍向上したことになる。仕分け作業に必要な職員数も、これまで1時間当たり15人だったのが9人に、40%省人化している。

物流業界で課題となっている人手不足はパルシステムグループも例外ではなく、採用担当者は「求人広告を出しても、問い合わせすらないときがある」と話す。

特に八王子センターと同じ常温商品の物流機能を担う杉戸センター(埼玉県杉戸町)は深刻だという。新システム稼働により、杉戸センターの業務の一部が八王子センターへ移管されることとなることから、慢性的な人手不足の解消を期待する。