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ヒアリと同種の毒

大阪南港で強い毒性持つ「アカカミアリ」、注意呼びかけ

2017年6月27日 (火)

ロジスティクス大阪府は26日、大阪南港(大阪市住之江区)で23日にコンテナ内部から発見されたアリについて、26日に専門機関による種の同定の結果、強い毒性を持つ特定外来生物である「アカカミアリ」と確認された、と発表した。

このアカカミアリは、フィリピン・マニラ市から航送され、南港で陸揚げされた貨物コンテナ内部から発見されたもの。5月26日に兵庫県尼崎市で同様に強い毒性を持つ南米原産の特定外来生物「ヒアリ」が発見されたが、アカカミアリはこれまでも国内への侵入が確認されており、ヒアリに比べると毒性は低いものの同じ種類の毒を持っている。

近畿地方環境事務所により、コンテナが一時的に留置された地点(大阪市の南港・岸和田市・枚方市)で、捕獲トラップとベイト剤(毒餌)を設置。大阪市ではアカカミアリ2匹を確認し、捕獲した。

府ではアカカミアリに酷似した個体を発見された場合は、触らず、連絡するよう呼びかけている。刺された場合の対応として、「安静にし、容態が急変することがあれば、最寄りの医療機関を受診してほしい。受診の際は『アリに刺されたこと』『アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)』の可能性があることを伝えてほしい」としている。

アカカミアリが発見されたコンテナは、8日にフィリピン・マニラ市の国際港を出港し、17日大阪市の南港に陸揚げ、20日岸和田市で搬送、荷出し、21日空のコンテナが南港に戻された。

22日大阪市の南港から枚方市に空コンテナが移送。利用者がコンテナ内を確認したところ、「アリが付着していた」ため、コンテナ業者に交換を依頼、23日コンテナが南港着。コンテナ業者がコンテナ内部でアリ3匹を確認し捕獲。環境省に同定依頼した。

26日専門機関によりこのアリがアカカミアリであることを確認。また、大阪市、岸和田市、枚方市のコンテナが一時的に留め置かれていた地点において、目視調査を行い、捕獲トラップとベイト剤を設置した。近畿地方環境事務所から事業者に確認したところ、岸和田市での荷出しの際には、アリは確認されていないという。

■問い合わせ先
<大阪府>
近畿地方環境事務所野生生物課
TEL:06-4792-0706

大阪府環境農林水産部みどり推進室みどり企画課
TEL:06-6210-9557

<大阪府以外>
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
TEL:03-5521-8344