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いすゞ、ギガ3万台にリコール

2017年6月29日 (木)

行政・団体いすゞ自動車は29日、大型トラック「ギガ」でアクセルペダル、ブレーキリレーバルブ、排出ガス発散防止装置に不備があったとして、国土交通省にそれぞれリコールを届け出た。リコール対象は3件合わせると3万3432台。

アクセルペダルは、パッド部の強度が不足しているため、アクセルペダルを長時間一定の力で踏むとパッド部に亀裂が生じることがある。このため、そのままの状態で使用を続けるとパッド部が破損し、最悪の場合、破損したパッド部がアクセルリンクに引っかかり、エンジン回転が下がらなくなるおそれがあるという。またヒールスタンドの形状が不適切なため、ヒンジ部に大きな力がかかることがあり、ヒンジ部が破損するおそれがあることから1万6539台をリコール。

全車両、アクセルペダルを対策品に交換するとともに、フロアカーペットに切欠きを追加する。

ブレーキリレーバルブでは ブレーキ圧を計測する圧力センサの製造が不適切なため、圧力センサーのICチップがセンサー基板から剥離するものがあり、そのまま使用を続けるとブレーキエア圧を正しく計測できず、最悪の場合、後軸左右の制動力に差異が生じ、走行安定性が損なわれるおそれがあるという。対象となる233台全車両、ブレーキリレーバルブの製造番号を点検し、対象となるものは良品に交換する。

排出ガス発散防止装置はエンジン制御ユニットのプログラムが不適切なため、尿素水の残量低下時・尿素水の品質異常時に、運転者に対して警報し、警報が解除されない場合にエンジンの再始動禁止制御が作動せず、排出ガスが基準値を満足しなくなるおそれがあるとして、1万6660台にリコール。車両、エンジン制御ユニットの制御プログラムを書き換える。