ロジスティクスエーアイテイー(AIT)が7日発表した2018年2月期第1四半期決算(3-5月期)は、国際貨物輸送の取扱高が堅調に増加したほか、販売費・一般管理費の抑制に取り組んだことで、安定した利益を確保し、売上高が18.6%の増収、営業利益が17.5%の増益となった。
一方で、海外から日本への輸入海上運賃の値上げにより仕入コストが増加したことで、売上総利益率は低下した。
日本セグメントでは、一貫輸送の営業強化が奏功し、特に海上輸入貨物の取り扱い、通関受注が堅調に推移した。この結果、海上輸送の取扱コンテナ本数は、輸入で5万1000TEU(前年同期比21.1%増)、輸出入合計で5万3104TEU(20.8%増)、通関受注件数は2万1778件(28.5%増)と上回った。これにより、売上高は50億6200万円(22.6%増)、セグメント利益は2億9500万円(12.1%増)となった。
中国セグメントは日本向け貨物の増加により、中国国内での通関や配送といった輸送に関連する収益は増加したものの、人民元安の影響から円貨換算額が減少したこともあり、売上高は9億2700万円(0.3%増)とほぼ横ばい。一方で販売費・一般管理費の抑制に努めたことにより、セグメント利益は1億300万円(57.9%増)を確保した。
通期業績予想に対する進捗度は、売上高25.2%、営業利益24.4%、経常利益25.1%となっており、ほぼ予想通りに推移している。
■2018年2月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 6,011 | 18.6% | |
営業利益 | 385 | 17.5% | 6.4% |
経常利益 | 412 | 17.9% | 6.9% |
当期利益 | 282 | 27.8% | 4.7% |