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鴻池運輸、印向け検体輸送技術研修実施機関に選定

2017年7月10日 (月)

メディカル鴻池運輸は10日、インドの国際検体事業実現に向けた技術研修を実施する研修実施機関に選定されたと発表した。

この事業は、鴻池運輸が事業実施の主体機関として、医薬品・医療機器販売事業や海外での臨床検査事業を主体とするJ-VPD社とともに推進する。

具体的には、インドの臨床検査ラボの技術者や病理医を日本に受け入れ、日本式の臨床検査技術に基づく検査精度や検体輸送品質の確保などに関する技術研修、関連施設の見学を実施する。さらに、日本の医師や臨床検査に携わる専門家をインドに派遣し、シンポジウム形式での人材交流やディスカッションを行う。

インドでは、人口や経済規模の飛躍的な拡大に加えて、富裕層や中間層の増大に伴い医療業界の拡大とともに臨床検査業界も拡大している。一方で、遺伝子・染色体検査などの高度分野については発展途上にあり、また検査分野全般でも、検査精度や輸送品質・リードタイム管理などに多くの課題を抱えているという。

そこで、鴻池運輸とJ-VPD社は、国際臨床検査事業を通じて日本の臨床検査の仕組みや技術的な特長をインドの医療関係者に周知するとともに、日本の運営管理に対する「信頼性」を理解してもらうことで、インドの医療へ貢献することを目指す。

将来的には、鴻池運輸のこれまでのインドでの活動実績や政府・病院に対するチャネルを生かしつつ、J-VPD社とともに日本の診断機器や医療材料、試薬などインドへの輸出販売機会の創出、日-インド間や日本-アジア間の高度医療品流通・物流ネットワークを開発する新たなビジネスモデル展開へとつなげる方針。