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ハコブ、荷主がトラックの配送状況をリアルタイム確認

2017年7月13日 (木)

サービス・商品Hacobu(ハコブ、東京都港区)は13日、事業者向け配送サービス「MOVO」(ムーボ)のマイページで、荷主が直接荷物を運んでいるトラックの現在地と到着予測時刻をリアルタイムに確認できる「見える化」の仕組みを1日から提供開始したと発表した。すでに、一部の荷主の案件で導入を開始している。

これまでは、荷主が「今、どこまでトラックが来ているのか。荷物はいつ頃届くのか」といった情報を知りたい時には、運送会社の管理者へ電話などで連絡を取り、そこからさらに運行管理者がドライバーに電話をかけて確認を行うなどの手間が発生していたが、今後はマイページにログインするだけで、いつでもリアルタイムに現在地や、到着予測時刻の確認が取れるようになる。

▲荷主マイページ内動態管理サービスの画面イメージ

位置情報の取得頻度は、5秒に1回となっており、ビッグデータ処理技術を物流領域に応用したことで、制度の高い情報の取得・処理を可能とした。すでに、加工食品の小売・飲食店業への定期配送など、「着荷確認に厳しい」荷主が導入している。

従来、事業者の荷物の「見える化」を実現するには、法人間物流を担う運送事業側で、リアルタイム・手軽・安価に位置情報を取得・管理できる仕組みの導入が必要で、既存の類似サービスでは、通信型デジタルタコグラフなど、1台10万円以上と高価だったり、トラックへの取付工事が煩雑だったり、導入のハードルが高いものがあった。

一方、ハコブが提供するのはトラックのポートに差し込むだけで設置と給電が可能な車載専用端末「MOVOスティック」で、スマートフォンなどと異なり、設置後の都度操作や給電の手間もないため、ドライバーの負担を増やすことなく、位置情報管理の導入・運用が可能。類似サービスと比べ費用を抑えて提供している。

今後は提供できるエリア・台数を段階的に拡大していく。