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風力と太陽光を船舶エネルギーに、海上試運転開始

2017年7月26日 (水)
空白

調査・データ燃料や排気ガスを低減する船舶用テクノロジーを開発するエコマリンパワー(EMP、福岡市博多区)は26日、戦略的パートナー・船主である久福汽船(広島県尾道市)と協力し、風力と太陽光から得られるエネルギーを船舶の運転に利用できる「Aquarius MRE(船舶用再生可能エネルギー)システム」の海上試運転を開始すると発表した。

Aquarius MREは、硬帆とマリングレードソーラーパネル、エネルギー貯蔵モジュール、船舶用コンピューターの先進的な統合システムで、風と太陽から得られるパワーを利用することで再生可能エネルギーを船舶に取り入れることが可能になり、燃料消費量、大気汚染、CO2排出量を削減・低減する。

硬帆は、EMP社の特許技術「EnergySail」に基づいていおり、これらの再生可能エネルギー装置は、船が寄港中や停泊中でも使用することができる。それぞれのEnergySailは、さまざまなセンサー、太陽光発電パネル、ほかの発電装置を組み合わせて構成することができる。

現在、Belgrano船、Nord Gemini船、Bulk Chile船を含む数隻の大型ばら積み貨物船に関する調査を実施している。EnergySail配列によって得られる推進力の推定値は、各船舶の運航経路に従って算出し、各船舶に設置可能なソーラーパワーの総量を決定する。 必要に応じて船上試験やデータ収集も行う。

その後1隻の船を海上試運転フェーズ用として選び、12か月から18か月間、Aquarius MREの全要素を組み込む試用構成を設置して評価する。

(画像:候補船の1つ)