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JICA、サモアの輸送力強化へ主要橋梁架替え支援

2017年7月27日 (木)

▲署名式の様子(出所:国際協力機構)

国際首都アピアと同国唯一の商港を結ぶ幹線道路にかかる橋梁が老朽化し、2002年以降、大型車の通行が禁止されているサモア独立国。国際協力機構(JICA)は27日、同国政府と橋梁の架け替え計画を対象とする上限18億600万円の無償資金協力を行う贈与契約を結んだ。

無償協力事業は、アピア市の幹線道路上にかかるヴァイシガノ橋を大型の自然災害に耐えられる新橋に架け替えるもので、サイクロンなどの自然災害に強い幹線道路の確保と、大型車の通行再開によって輸送力の強化につなげる。

ヴァイシガノ橋は20世紀初頭に鋼橋として建設され、1953年にコンクリート橋に再建。首都アピア市とアピア港、ファガリ空港をつなぐ主要幹線道路上に位置し、アピア市のあるウポル島の道路網でも重要な橋梁とみなされている。

しかし現在は老朽化と塩害に伴う鉄筋腐食、コンクリート剥離といった損傷が進み、02年以降は大型車の通行が禁止されている。特に12年の大型サイクロン「エヴァン」の影響による劣化が著しく、このまま放置すると落橋の可能性があるとされている。