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パワーアシストスーツで重量挙げ競技の着脱補助負担軽減

2017年7月31日 (月)
空白

話題パナソニックは28日、ATOUN(奈良市)と共同で7月16日に福岡・北九州芸術劇場で開催された「2017パラ・パワーリフティングジャパンカップ」で、バーベルへのプレート(重り)着脱や選手補助スタッフへのパワーアシストスーツの着用支援を行ったと発表した。

パラ・パワーリフティングは、下肢に障害を持つ選手によるベンチプレス競技で、男子は49キロ級から107プラスキロ級、女子は41キロ級から86プラスキロ級まで10階級あり、階級にあわせてのプレートの交換・追加作業はスタッフが行う。

公式試合で使用されるプレートは、一つ10-50キロもの重さ。選手は1大会で3回の試技を行うため、40人の選手が参加する大会の場合は、プレートを床から持ち上げてバーベルに取り付けたり外して置いたりする作業が、トータルで120回以上にものぼるという。

パナソニックとATOUNは、プレート着脱作業を担うスタッフの筋肉や腰への負担をパワーアシストスーツで軽減できる可能性に着目し、NPO法人日本パラ・パワーリフティング連盟の協力のもと実証実験を行った。今回の実証実験で利用したパワーアシストスーツ「ATOUN MODELA」は、運送会社や配送センター、工場など、重い荷物の上げ下げを頻繁に行う作業現場に導入されている。

ATOUN MODELAを着用したスタッフは「パワーアシストスーツが自然な感覚で力を貸してくれるので、踏ん張らなくてもプレートを持ち上げることができ、楽だな、と実感した」。パワーアシストスーツを着用したスタッフに間近で接したマクドナルド山本恵理選手は「私たち選手は、補助者の方がいるからこそ競技に集中できる。パワーアシストスーツで補助者の負担が減ることは、私たちもその分、安心して競技に取り組めることにつながる」と話している。