住友金属鉱山、電池材料増産し自動車電動化に対応

産業・一般住友金属鉱山は28日、車載用二次電池の需要拡大に対応するため、正極材料のニッケル酸リチウムを増産すると発表した。

世界的に自動車の電動化が進む中、長距離走行が可能な高性能二次電池の開発・供給に対する期待が市場で高まっており、その有力材料とみられている同社のニッケル酸リチウムも需要の拡大が見込まれる。

これまでもパナソニックと共同開発した二次電池用正極材料（高性能ニッケル酸リチウム）の生産拡大を進めてきたが、パナソニックがリチウムイオン二次電池の生産を拡大するのに伴い、ニッケル酸リチウムの生産設備を持つ磯浦工場（愛媛県新居浜市）を増強し、増産することにした。

設備投資額は総額40億円で、2018年6月の完成を目指す。完成後の同社のニッケル酸リチウム生産能力は、月産3550トン（一部建設中）から4550トンへと1000トン増加する。