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ユニセフ、バヌアツでドローンのワクチン輸送テスト

2017年8月1日 (火)
空白

話題バヌアツ政府とユニセフ(国連児童基金)はこのほど、8月に予定しているドローンの試験運転第一フェーズへの参加者を発表した。太平洋地域で初めて遠隔操縦航空機システムを利用し、バヌアツの遠隔地のコミュニティにワクチンを届けるテストを実施、その能力、効率、効果を検証する。

バヌアツ保健省、公共事業省、ユニセフは、テストの第一フェーズに参加申請した候補者の選考を終え、最終的に6組の参加候補者を決めた。参加候補者はVolans-i、Martek Marine、JAR Aerospace、Colugo Systems、Finishthe Call、Firetail Bormatec JV.。

参加者は8月に米国、英国、イスラエル、オーストラリアからの自己資金でバヌアツに集まり、それぞれドローンの性能をテストする。

ドローンテストの第一フェーズは8月21日から25日に実施。参加者はエフェテ島北部の旧タカラ滑走路から沖合の島々、エマオ、ペレ、ヌグナの上空を飛行し、54キロ離れたアンディン湾上に設置された標的を狙ってパッケージを投下する。その後ドローンはタカラ滑走路に戻り着陸する。

テストは3つのフェーズで構成され、8月には技術的なテストとしてエフェテの島々の上空を飛行し、技術的性能の基準に沿った評価を行い、2018年2月と3月には対象の島々の保健員に、ワクチンを届ける方法のプロポーザルを提出してもらう。また、18年中により長期間、定期的な医療物資の輸送にドローンを利用する試験を実施する。

バヌアツの保健省、公共事業省が指揮をとり、ユニセフが技術的・資金的支援を行う。ユニセフ東アジア・太平洋地域事務所のシェルドン・ヤッテ代表は「この段階的に行うテストが、現状では届けることが困難な地域にいかにして医療物資をより信頼できる形で運べるかを学ぶ最初のステップと考えている」と話している。

(画像の出所:ユニセフ)