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郵船ロジ、関空で医薬品航空輸送の認証取得目指す

2017年8月3日 (木)

ロジスティクス郵船ロジスティクスは3日、関西国際空港で医薬品の航空輸送認証基準「CEIVファーマ認証」を2018年夏までに取得することを目指し、関西エアポートが設立する「KIXファーマコミュニティ」に参画する、と発表した。

CEIVPharma認証は、国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品温度管理輸送の品質認証制度で、そのプログラムはGDPを包括的に網羅し、医薬品貨物の航空輸送で高い輸送品質を保ったサプライチェーンを構築するためのガイドラインとなっている。

関西国際空港を運営する関西エアポートでは、国際貨物ハブを目指す戦略の一つとして「医薬品貨物取り扱いの高品質化」に取り組んでおり、より安全な医薬品輸送を提供するため、CEIVファーマ認証の共同取得に向けてKIXファーマコミュニティを設立する。

コミュニティには空港上屋ハンドリング会社も含まれており、共同で認証を取得することで、輸出では引き取りから航空機への搭載まで、輸入では空港到着から配送までの一連のサプライチェーンをより安全で高品質に提供できるようになる。認証の取得完了時期は18年春から夏頃を目指す。

郵船ロジは医療・医薬品物流の強化をグローバルで進めており、昨年12月にはアムステルダム・スキポール空港会社を中心とした空港コミュニティの「ファーマ・ゲートウェイ・アムステルダム」(PGA)を活用し、日系物流企業として初めてCEIVファーマ認証を取得した。

ことし5月にはフランクフルトでもGDP認証を取得したことで、欧州の2大空港で認証基準に沿った航空輸出入サービスを提供。アジア域内では昨年7月にジャカルタ・スカルノハッタ空港発着の航空貨物輸送関連の通関、配送業務で、インドネシア物流企業初のGDP認証を取得した。

また、阪急阪神エクスプレスも3日、同コミュニティの構成メンバーとして参画を発表している。