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7月のJR貨物、車扱取扱量3.8%増加

2017年8月18日 (金)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)がこのほど発表した7月の輸送動向によると、取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同期に比べ1.1%増えたことがわかった。

7月は上旬に発生した台風3号の接近、九州地区をはじめとした各地の大雨、東海道線送電障害の影響により、全体で高速貨物263本が運休となった(前年は、高速貨物47本が運休)。

コンテナは、自動車部品(21.1%増)が東海地区を中心に好調な発送となったほか、エコ関連物資(27.5%増)は関東内・北海道内での建設発生土輸送が順調に推移した。

積合せ貨物はドライバー不足を背景に鉄道へのシフトが進み増送。食料工業品(1.7%増)は気温上昇に伴って長野・静岡・近畿地区からの清涼飲料水の出荷が旺盛となり前年を上回った。

一方、紙・パルプは印刷紙・コート紙の需要減少に伴い大幅な減送。農産品・青果物は米が低調な輸送となったことに加え、北海道地区からの野菜類の出荷が減少したことから前年を下回った。これらの結果、コンテナ全体では0.2%の微増にとどまった。

車扱は、石油(7.4%増)が配送圏の見直しに伴い鉄道へのシフトが進んでいることから、前年を大きく上回る発送となり、車扱全体では3.8%増加した。