三井造船、6万トン型ばら積み船｢キクラデス｣引渡し

荷主三井造船は17日、玉野事業所で建造していたギリシャのイースタンメディタレイニアンマリタイム社向け6万重量トン型ばら積み貨物運搬船「キクラデス」が完成し、同事業所で引き渡したと発表した。

キクラデスは三井造船の環境対応・低燃費船シリーズ第三弾の6万重量トン型バルク船「neo60BC」25番船で、4基のクレーンを装備した5ホールド（貨物艙）の汎用型。

従来のパナマックス幅で載貨重量6万トン以上を確保し、56BCから大型化しながらも港湾や航路の汎用性を維持し、石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆といったバラ積み貨物に対応するほか、長尺物やホットコイルなどの半製品も輸送できる。

船首、船尾には新開発の省エネ船型を採用し、平水中の抵抗推進特性だけでなく、波浪中の耐航性や操縦性に配慮。長さ・幅ともこのクラスで最大級のハッチ開口を持つ。

■主要目
全長：199.99メートル
幅（型）：32.25メートル
深さ（型）：18.5メートル
総トン数：3万4094トン
載貨重量トン数：6万384メトリックトン
主機関：三井-MAN B&Wディーゼル機関6S50ME-B9.31基
航海速力：14.5ノット（常用出力）
最大搭載人員：24人
船級：NK
船籍：マルタ
引渡日：2017年8月17日