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内航主要60社の貨物船輸送量10%増、7月

2017年8月22日 (火)

調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)が22日発表した、内航主要オペレーター(60社)の輸送動向調査によると、7月の貨物船輸送量は1904万6000トンで前年同月比10%増加、油送船(タンカー)の輸送量は958万2000トン(キロリットル)で2%減となった。

貨物船に分類される貨物のうち、鉄鋼は14%増加した。自動車向け薄板の出荷が好調となっている。原料はセメントの出荷の回復に伴い、主要貨物の石灰石が増加して3%増。燃料は主要貨物の石炭は火力発電所の需要に伴い12%増となった。

紙・パルプは前年の新規航路開設が軌道に乗りつつあり、紙の輸送が増加した航路が見られ6%増、雑貨は23%増加。北海道発は農産物・農産加工品が前年の台風により低調だった一方、清涼飲料水や建材の輸送は好調となった。自動車は新型車販売が堅調に推移し10%増、セメントは前月同様に全国的な需要回復に伴い7%増加した。

タンカーのうち、黒油は電力需要や製油所間転送の減少で13%減。白油(ガソリン・灯油・軽油)は、前年が荒天による輸送障害、製油所の定修・不具合に伴う出荷の減少があったが、ことしはなかったため1%増。ケミカルは前年が定修による減少が見られた一方で、ことしは内需の回復もあり10%増加した。

高圧液化はLPG、エチレンは前年が低調で、ことしは需要が戻ったことから6%増。高温液体は硫黄などの増加が見られ12%増。耐腐食は1%増。苛性ソーダが減少したが全体としては前年並みとなった。