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九大、港湾事業者にヒアリの生態助言する研究グループ発足

2017年8月24日 (木)

話題ヒアリの定着を防ごうと、九州大学の村上貴弘准教授(持続可能な社会のための決断科学センター)らが「九州大学ヒアリ研究グループ」を立ち上げた。港湾事業者などにヒアリの生体や行動に関する助言・情報提供を行う。

国内では5月26日に兵庫県尼崎市で初めてヒアリの侵入が確認され、その後も次々に侵入事例が判明、7月21日には福岡市のアイランドシティで発見された。一度定着すると根絶が難しく、健康被害や経済被害も膨大になることから、九州大の村上准教授を代表者として、細石真吾助教授(熱帯農学研究センター)、緒方一夫教授(同)、丸山宗利准教授(総合研究博物館)の4人の研究者がヒアリ研究グループを立ち上げた。

研究グループでは、ヒアリの定着を防ぐために九州周辺の「ヒアリと疑わしいアリの同定支援、ヒアリの生態や行動に関する助言や情報提供」を自治体や港湾・空港事業者などに向けて行うことにしている。

具体的には、港湾関係、防疫、保健所、学校などで講習会を開催したり、公的空間でアリ相調査を行ったりといった活動を想定しており、「見慣れないアリがいて心配だから調べてほしい」などの個人的な相談や「自由研究の支援」は対象外とする。