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日本郵船歴博・氷川丸に海洋立国推進功労者表彰

2017年8月28日 (月)

▲(写真左)金谷範夫日本郵船氷川丸船長、(右)阿部且日本郵船歴史博物館館長 

話題日本郵船は28日、東京都千代田区の首相官邸大ホールで海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)の表彰式が行われ、日本郵船歴史博物館、日本郵船氷川丸(横浜市)が「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野の「普及啓発・公益増進」部門で表彰されたと発表した。

日本郵船歴史博物館は1993年の開設当初、年間入館者数を1.5万人と見込んでいたが、「横浜開港記念日」や「海の日」などの特定日に施設無料開放の実施、年間10回程度の講演会などによって現在は年間3万人と倍増し、延べ入館者数は46万人に達している。

1930年に建造された氷川丸は、主に戦前、戦後期はシアトル定期航路に就航し、戦中期は海軍特設病院船、終戦直後は復員船・引揚船として使用され、現在は、横浜港のシンボルとして観光振興の一翼を担っており、入館者数も延べ2600万人を超えていることから、「海事思想の普及に貢献している」と評価された。

建造当時の先進の造船技術や、アールデコ式が日本に直輸入された最初の建造意匠を現す貴重な遺構として、また海外との輸送手段を貨客船が担っていた時代、戦中戦後の激動の時代で社会・経済史上に大きな役割を果たしたことが評価され、2016年に海上で保存されている船舶としては初めて重要文化財に指定された。