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日立造船、ギリシャでメタン発酵槽と保守契約受注

2017年8月31日 (木)

荷主日立造船は8月30日、スイス子会社を通じ、ギリシャ初となる乾式バイオガスプラント用に独自のコンポガス技術を利用したメタン発酵槽2基を受注した、と発表した。子会社は発酵槽のほか、プラントのメンテナンス契約を合わせて受注した。

ギリシャのアルタ県・テスプロティア県・イオアニナ県・プレベザ県が構成する「イピロス地方広域連合」が都市ごみ処理施設の建設と、25年間の運営事業を官民協力(PPP)方式で同国の電力会社大手、テルナエナジーに委託。

処理施設では年間10万5000トンの一般廃棄物を選別処理し、選別された3万8700トンの有機性廃棄物はバイオガスプラントでメタン発酵処理され、年間540万Nm3のバイオガスを生成する。

日立造船グループは、このバイオガスプラントの建設に際してテルナエナジーが設立した特別目的会社(SPC)から、バイオガスプラントに設置するメタン発酵槽を受注した。

イピロス地方では、メタン発酵で生成されたバイオガスを利用して年間1万1500MWhの電力が供給される計画で、これまでの埋立処理からメタン発酵処理へ移行することにより、年間1万2000トンのCO2排出量を削減することになる。メタン発酵後の残渣は、鉱山や採石場の埋め戻しに利用される。