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大宝運輸に是正指導、時間外が月間最長197時間

2017年9月4日 (月)

話題愛知労働局は4日、1か月に最長197時間もの時間外・休日労働をさせていたとして、名古屋市中区に本社を置く運送会社「大宝運輸」に対し、速やかに改善措置を講じるよう是正指導を行った。

立入検査の結果、同社の事業場4か所で月間80時間を超える時間外・休日労働を計84人にさせていたことがわかった。このうち、100時間を超える時間外・休日労働は74人と大半を占めていた。

今回、愛知労働局が社名を公表したのは、いったん是正指導を受けたにもかかわらず、全社的な立入調査で再び違法な長時間労働が確認された場合に経営トップに労働局長が是正指導した上で、その旨を公表するという規定に沿ったもので、速やかに全社的な改善措置を講ずるよう指導書を交付した。

これに対し、大宝運輸は一部の取引を解除するほか、「荷待時間」の短縮要請、乗務職員の採用強化と多能化教育など、労働時間の早期削減に向けた取り組みを実施すると報告。併せて代表取締役を委員長とする社内プロジェクト委員会を立ち上げ、長時間労働の削減を「断行」するとしている。