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東芝ロジ、技術活用賞受賞の取り組みで標準化に成果

2017年9月4日 (月)

調査・データ日本ロジスティクスシステム協会(JILS)主催のロジスティクス大賞で技術活用賞を受賞した東芝ロジスティクスは4日、受賞理由となった取り組みの成果を発表した。

同社はこれまで、現場分析の主な手段としてIE(インダストリアル・エンジニアリング)手法を採用し、これに基づくPDCAサイクルをまわして生産性の向上を図ってきたが、限られた被調査者のデータに基づく分析に終わり、必ずしも職場全体を表しているとはいえず、データ量が少ないため多面的な分析ができない――といった欠点があった。

そこで、同社は作業者に負荷をかけずに効率的に大量の作業実績データを取得するため、ウェアラブルデバイスを活用した手法を開発。生産性を継続的に改善する取り組みを実現し、活動量計を使用したセンシング技術を物流現場に取り入れ、生産性向上に活用したことが評価された。

同社は一連のツール開発によって活動量計から得られた大量なデータと標準工数データをマッチングさせ、改善につなげることが可能であることを確認、多面的に分析するシステムを完成させた。

現場への適用と評価を行った結果、標準工数と実績値のギャップは対象職場全体で39%から21%のギャップに改善したという。