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日通、自社倉庫内でドローンの活用検証

2017年9月7日 (木)

▲パレットを貨物に見立てたテストコースで、床面と貨物との位置関係をレーザーで検知して半自律飛行するドローン

サービス・商品日本通運は7日、ドローンの倉庫内活用に向け、自社拠点「Tokyo C-NEX」(東京都江東区)で実証実験を行ったと発表した。

実験は8月24日、倉庫内の在庫管理や施設警備へのドローンの活用を目的に、キヤノンマーケティングジャパン、プロドローンと共同で実施。最新のドローンを用い、GPSが届かない物流現場で活用するために必要な実験を行い、現在の技術レベルを検証するとともに、実用化に向けた課題を確認した。

倉庫に見立てたセットを使った半自律飛行実験では、飛行高や貨物から一定距離を保持して半自律飛行できることを確認。また、飛行しながらカメレオンコードを読み取ったり、超高感度多目的カメラで警備を想定して撮影したりといった実験を行い、いずれも一定の成果と課題を見定めた。

▲凹凸のある貨物との距離を空中で一定に保ちながら飛行し、ドローンに搭載したリーダーでカメレオンコードを認識

課題はドローンの前後方向への移動を自律飛行する「完全自律飛行」や、カメレオンコードの読み取り精度向上に向けたカメラ・ドローンの技術開発など。

同社は「ドローンが持つ『飛ぶ』という機能を基本に、『運ぶ』ことはもちろんのこと、『見る』『探る』『調べる』『監視する』といった、ドローンの特性を活かした多方面での活用を検討していく」としている。