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環境省、下関で未利用水素の広域輸送モデルを実証

2017年9月12日 (火)

話題環境省は15日、山口県下関市で未利用水素の広域輸送による地域間連携モデル事業を開始する。

(出所:環境省)

トクヤマが山口県、下関市、周南市、東ソーと共同で、苛性ソーダ工場で発生する未利用副生水素を回収、液化・圧縮などを経て輸送し、周南市や下関市といった周辺地域で、定置用燃料電池や燃料電池自動車などで利用する。

苛性ソーダ工場から発生する未利用副生水素を回収し、輸送、利用までを一貫して実証する取り組みは国内で初めて。下関市で実証用水素供給施設が完成したことを受け、9月15日に下関市で事業開始式を開催する。

同市では、液化水素の最適な広域輸送モデル検証のほか、下関漁港に整備した実証用の水素供給施設を中心にさまざまな水素利用機器による実証を実施することにしており、燃料電池自動車の公用車運用や燃料電池フォークリフトの漁港内運用、実証用水素供給施設で発生したボイルオフガス(BOG)を回収し、漁港内の福利厚生施設の燃料電池へ供給する――といった取り組みを計画している。