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三井不動産の物流ICTラボ、船橋に13日オープン

2017年9月12日 (火)
空白

話題三井不動産は12日、「物流ICT」に特化したショールーム「MFLP ICTラボ」を報道陣に先行公開した。13日には一般向け内覧会を行う。MFLP ICTラボは、同社が開発した物流施設「MFLP船橋I」内の130平方メートルに開設する物流ロボットなどを体験できるスペースで、物流施設ディベロッパーがICTに特化したショールームを施設内に設置のは初めて。

入居・検討企業には物流機器メーカーと連携して製品の購入サポートを提供するほか、リース会社と連携したICT機器の「セット貸出スキーム」も用意する。またラボの開設を機に、希望する企業に対し、既存の物流施設における課題抽出、ICT機器の導入による生産性向上シミュレーションといった新たなコンサルティングサービスの提供を開始する。

ラボでは岡村製作所が販売するノルウェー・オートストア社が開発した次世代型ロボット自動倉庫「オートストア」、アムンゼンの真空技術に基づいたリフト機器「イージーリフト」、パワーアシストスーツ、日本電産シンポの次世代型無人搬送台車「S-CART」など16のソリューションを展示する。

オートストアはニトリグループの物流会社、ホームロジスティクスが導入したことで知られ、格子状に組まれたグリッド(支柱・梁)、ビン(専用コンテナ)、ロボット(電動台車)、ポート(ピッキングシステム)の各モジュールで構成、専用コンテナを高密度に収納し、ロボットがコンテナの出し入れを行う。

三井不動産ロジスティクス本部の寺島道人ロジスティクス事業部長は「いずれ物流により大きな革命が起きるだろうと考え、プロジェクトチームを設けて備えてきたが、社会的に人手不足、繁忙期に人が足りないといったことが問題になり、企業が機械化・自動化を真剣に考え始めている。

総合物流施策大綱にもIoTを活用した物流革命が掲げられており、このタイミングでICTラボを開設できるようになったのは、三井不動産にとっても大きな意味を持つ」と、ICTラボの開設に至る経緯と、今後、同社の事業における位置づけが重みを増していくとの見通しを説明した。

ラボは完全予約制で、同社ウェブサイトと電話で受け付けている。

■予約
ウェブ:http://mflp.mitsuifudosan.co.jp/
TEL:03-3246-3478

■三井不動産ロジスティクスパーク船橋I(MFLP船橋I)の概要
所在地:千葉県船橋市浜町2-5-7
敷地面積:4万2060平方メートル(1万2723.15坪)
延床面積:19万8386.13平方メートル(6万11.8坪)
構造:地上8階建て、RC・S造
竣工:2016年10月