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uprと協働し、常時輸送状態と位置把握が可能に

東京海上日動、貨物破損防止支援サービスを強化

2017年9月15日 (金)

サービス・商品東京海上日動火災保険は、出荷から納品までの貨物の破損防止を支援するために提供している「貨物ロスプリサービス」を強化した。ユーピーアールとの協働によって輸送中の貨物を常時モニタリングできるよう、サービス内容を改良した。

ユーピーアールが採用するAT&T社の追跡端末を取り込んだ「World Keeper」を導入したもので、端末内に温度、衝撃、照度、気圧、位置(GPS情報)情報を収集するセンサーとGPS受信機を内臓し、収集したデータを送信する通信モジュールを搭載しているため、これまでの機器でできなかった輸送状況の常時把握と位置情報の把握が可能になった。

あらかじめ衝撃値や温度帯の閾値を設定することにより、閾値を超える異常値が検出された場合にメール通知を受け取り、破損や盗難を想定したタイムリーに対応することが可能になる。

同社はこれまで、衝撃記録計を用いる独自の貨物ロスプリサービスを提供してきたが、GPSと通信機能を搭載していなかったため、輸送中の貨物をリアルタイムで監視することはできなかった。

また、航空輸送時にGPS、通信機能が搭載された記録計を使用する場合、通信機能とGPS受信機能をオフするよう法令で定められているため、発地空港と着地空港で人が記録計の電源を操作をしなければならない煩雑さがあったが、この課題も特許技術で解決した。

この特許技術は、航空輸送時に通信機能とGPS受信機能のオン・オフを端末が自動的に実施できるようにするもので、空港で煩雑な端末操作を行う必要がなくなり、航空輸送中も調査しやすくなった。航空会社の中には積載を許可していない会社があるため、事前確認は必要。